最新歯科治療

昨日のお昼のテレビで「最新歯科治療」の特集をしていました。

内容はいつものように、「痛くない、削らない、1回で終わる」というマユツバモノですが、このなかでも「セレック」は凄い技術で、今までの歯科診療のシステムががらりと変わりうるものでしょう。
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(シロナのホームページから拝借しました。)


通常、虫歯になったり、神経を取った歯は「補綴」といって、かぶせ物、つめ物をするのですが、保険では「銀歯」、保険外(自由診療)ではセラミックなどで、

削る→型を採る→歯形の模型を作る→金属を鋳造(セラミックを焼成)→セット

といった工程を経るので、だいたい一週間程掛かるのですが、セレックの場合

削る→歯形をスキャン→セレックで削りだし→セット

これだけの作業で、削ってから30-40分ほどで詰め物が完成してしまい、当日のセットが可能です。

いままの、歯科の治療は時間が掛かる、何度も通うといった欠点を補ってくれる素晴らしい物です。

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しかし、保険がきかず、1本5〜10万円かかるので、二の足を踏んでしまう人が多いことが欠点です。

また、この治療を行っている歯科医院も少ないのも欠点で、その理由はセレック本体がかなりの高額で、

セットで揃えると1000万円をかるーく超えてしまうという、近所のちっちゃな歯医者さんではそう簡単に手を出せる物ではありません。

保険が適用になり、価格が下がり、回転率も上がれば、導入するしか医院も多いのでしょうが、そうなると今度は歯科技工士さんの仕事が無くなり、こちらも困ったことになりそうです。

テレビでは「最新歯科治療は良いことずくめ」と言ってましたが、利点欠点をはっきりと報道して欲しいものです。

あ、最後に「痛くない、削らない」カリソルブは昔からある物で、普及しないのはやっぱり大きな欠点があるからです。