ガマ腫

あごの下が腫れる病気に「ガマ腫」というものがあります。

英語名では Ranula(ラヌーラ)というのですが、最近、2例ほど経験しました。

当院では治療が難しいので、東京医療センターへ紹介したのですが、

この病気は、片方の舌(べろ)の下、もしくはあごの下が腫れる病気で、痛みはなく、「たぷたぷ」した状態が続くもので、舌の動きが制限され、摂食困難、発音困難などがおこります。

原因は唾液が何らかの理由で皮膚の下に溜まってしまうもので、「唾液腺貯留嚢胞」と呼ばれています。


以前は手術で全部摘出をしていたのですが、最近はピシバニールという薬を注射する治療法がよく行われています。

入院もせずに、1回の注射で、時間はかかりますが治るので簡便な方法なのですが、

健康保険が適応されないので、ちょっとお金がかかるようです。


ちなみに、だいぶ昔ですが、この「ガマ腫」について論文を書きました。

Birateral Plunging Ranula: a case report

International Journal of Oral and Maxillofacial Surgery という雑誌に載ってます。

なんと、ネットで売ってます。しかも31ドル!

高すぎ!